エボラ出血熱、ケニアで感染2例目を確認 1例目の死者の親族

黄色い防護具を着て、青い手袋、白い帽子、水色と白色のマスクを着けた人が、両手でゴーグルを装着している
画像説明, エボラウイルスは、血液など感染者の体液や吐瀉(としゃ)物などを介して、人から人へと感染する。画像はケニアの医療従事者
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ケニアは14日、同国で2例目のエボラ出血熱の感染者を確認したと発表した。同国では10日前に、エボラ出血熱が流行しているコンゴ民主共和国(旧ザイール)から戻った男性実業家が、エボラウイルスに感染、発症して死亡している。

ケニアの保健省によると、感染2例目と確認されたのは39歳の男性で、1例目の感染者の親族。1例目の感染を受け、この男性はすでに隔離されていたが、13日に発症したという。

エボラウイルスの潜伏期間は2~21日で、ウイルスにさらされても数週間にわたって発症しない場合がある。

保健省は2例目となった男性について、感染を早期に発見できたことで回復する可能性が高まり、他者への感染リスクも抑えられたと説明。その上で国民に対し、「冷静さを保ちつつ、警戒する」よう呼びかけた。

同省は、「この2例には関連性がある。地域社会へのより広範な感染を示す証拠はない」と説明した。

そして、「ケニアは引き続き開かれている。移動や貿易、公共の集会に対する制限はない」と付け加えた。

1例目の男性はコンゴ民主共和国から帰国

ケニアで最初に感染が確認されたケニア人男性(40)は、首都ナイロビの病院に入院して間もなく、エボラ出血熱と診断された。男性は今月5日に死亡した。

この男性は、コンゴ民主共和国からウガンダを経由してケニアへ入ったが、その間、感染していることはわからなかった。親族が男性を空港に迎えに行き、その後、間もなく病院へ連れて行ったという。

当局はこの男性の死亡後、男性が128人と接触していたことを特定した。保健省によると、13日以降、接触者のうち113人の所在が確認された。

113人のうち108人はケニア国内で隔離されている。残る15人についても、当局が追跡調査を続けている。

複数の医療機関や空港検査で見逃しか

アフリカ大陸の主要な公衆衛生機関であるアフリカ疾病予防管理センターは、ケニアで最初に死亡した男性について、死亡するまでの6週間の行動をたどった。

その結果、男性が9月15日にコンゴ民主共和国で初めて体調不良を感じていたことが明らかになった。また、現地の医療機関を複数回受診するなど、感染を発見できる機会が何度もあったにもかかわらず、見逃されていたことも示された。

男性はその後、ウガンダを経由してケニアまで移動したが、空港での検疫でも感染は見逃された。

複数の医療専門家は、今回の事例について、体温測定や渡航者の自己申告に頼る水際対策の限界を浮き彫りにしたと指摘している。

コンゴ民主共和国では4000人超死亡

コンゴ民主共和国では今年、エボラ出血熱によって4000人以上が死亡している。これは、過去2番目に多い死者数とされる。

エボラウイルスは、血液など感染者の体液や吐瀉(としゃ)物などを介して、人から人へと感染する。

ケニア保健省は、「発熱、通常とは異なる倦怠(けんたい)感、筋肉痛や関節痛、嘔吐(おうと)、下痢、原因不明の出血などの症状がある人は、速やかに最寄りの医療機関を受診してほしい」と呼びかけた。

コンゴ民主共和国で5月に始まった今回の流行は、エボラウイルスの中でもまれな「ブンディブギョ株」によって引き起こされている。ブンディブギョ株に有効なワクチンや、承認された治療薬は存在しないが、現在、臨床試験が進められている。

コンゴ民主共和国が5月にエボラ出血熱の流行を宣言して間もなく、隣国ウガンダでも感染が報告され、2人が死亡した。

しかし、世界保健機関(WHO)は8月、ウガンダでエボラ出血熱の流行が終息したと宣言した。