米ホワイトハウスのレヴィット報道官、8月末で退任 トランプ氏が発表

画像提供, Reuters
アメリカのドナルド・トランプ大統領は12日、ホワイトハウスのキャロライン・レヴィット報道官(28)が今月末で退任すると発表した。
トランプ氏は、自分が「最も信頼する側近の1人」だとするレヴィット氏について、幼い子どもたちや家族と過ごすために職を離れると説明。「私が完全に理解し、尊重する決断だ」と、トランプ氏はソーシャルメディアに投稿した。
そして、「キャロラインは今後、私の外部最高顧問の1人となり、共和党内で影響力を持つ発言者となるだろう」と付け加えた。
レヴィット氏は昨年、史上最年少のホワイトハウス報道官に就任した。誰が後任になるのかは明らかになっていない。
「新しい一章へのほろ苦い決断」
レヴィット氏と夫ニコラス・リッチオ氏との間には、5月に第2子となる女児が誕生。レヴィット氏は先月に産休から職場復帰したばかりだった。同氏には2歳の息子もいる。
トランプ氏の発表に続いて、レヴィット氏はソーシャルメディアを更新。ホワイトハウス報道官としての仕事は「生涯にわたる栄誉で、冒険だった」と書いた。
「世界で最も骨の折れる仕事の一つに就きながら、母親として新しい赤ちゃんを迎えることは、控えめに言っても、私の人生で最もやりがいがあり、同時に最も困難な時期でもあった」
そして、「実のところ、娘を出産してホワイトハウスに戻って以来、ホワイトハウス報道官として求められる絶え間ない時間、エネルギー、注意力を注ぎながら、2人の幼い子どもたちにふさわしい最高の母親であり続けることはできないと、心の中で感じていた。だからこそ、私は最終的に、ホワイトハウスを去り、人生の新しい一章へと踏み出すという、ほろ苦い決断を下した」と続けた。
ホワイトハウスの報道官に就任する以前から、レヴィット氏は長年、トランプ氏の下で働いてきた。最初は第1次トランプ政権で、報道官補佐兼スピーチライターを務めた。
その後、ニューヨーク州選出のエリス・ステファニク下院議員(共和党)の下で、広報部長を務めた。
2022年にはニューハンプシャー州で連邦下院選挙に出馬し、共和党予備選では激戦を勝ち抜いたものの、本選では民主党のクリス・パパス氏に敗れた。
その後は、トランプ氏を支援する資金調達団体「MAGA Inc」の広報担当となり、2024年大統領選ではトランプ陣営の報道官に就任した。
メディアには好戦的、支持者からは称賛
レヴィット氏はホワイトハウス報道官として時に、メディアに好戦的な姿勢を見せ、一部の記者を偏向的あるいは左派的だと非難することもあった。
大統領関連の取材をめぐっては当時、トランプ政権が米AP通信の記者を締め出した。トランプ氏は大統領就任直後、政府の文書でメキシコ湾の名称を「アメリカ湾」に変更することを命じた。これについてAP通信が、記事の表記などを定めた「スタイルブック」で名称を変更しないと発表したところ、大統領記者会見などへの取材を禁じられた。
一方、トランプ政権の支持者からは、レヴィット氏は一貫して政権の「メッセージに沿った」発信を行い、トランプ氏の政策を猛烈に擁護しているとして広く称賛された。
米FOXニュース司会者で保守活動家のライリー・ゲインズ氏は、記者会見室で特に白熱したやり取りが続いた後、ソーシャルメディアにこう投稿した。「(レヴィット氏は)オンラインで見るより、対面で見る方がもっといい」、「キャロライン・レヴィットは本当に仕事ができる」。
レヴィット氏は、第1次、第2次トランプ政権の中で、サラ・ハッカビー・サンダース氏に次いで2番目に長くホワイトハウス報道官を務めた。
トランプ政権下の6人目のホワイトハウス報道官に誰が就任するかは、現時点ではわかっていない。
レヴィット氏が4月から約7週間の産休に入った際には、J・D・ヴァンス副大統領、マルコ・ルビオ国務長官、ダグ・バーガム内務長官ら、トランプ政権の高官が会見を担った。
BBCは、後任候補や選定の時期について、ホワイトハウスにコメントを求めている。
スティーヴン・ミラー大統領次席補佐官は12日、FOXニュースのインタビューで、レヴィット氏は「親しい友人」で「お手本」だと話した。
「我々はこれからも毎日、一緒に取り組んでいく」としたうえで、「彼女の物語はまだ始まったばかりだ。彼女の未来がどうなっていくのか楽しみだ」も述べた。












